近況雑記 残日録211004

月下旬から9月にかけて、週一の非常勤講師の仕事の準備やら雑事やらで、よくなりかけていた体調を少し崩してしまいました。
授業が「対面」で実施することになっていたのですが、「遠隔」という可能性も出てきたので、せっせと資料作りに取り組んだのでした。  「図書館資源情報特論」100分×7回、のほうは昨年末のPCのデータ消滅からは逃れたのですが、「児童サービス論A・B」100分×14回のデータはうっかりミスで消えてしまっていて、再入力をしなければならないことになったのでした。「遠隔」を想定して昨年より多くの資料を加えたのでした。データだと読む方は大変ですが、当方は貼り付けておけばいいので、データづくりに時間をとりました。ところが「対面」になり、後期のはじめの7回は、1時間目と4・5時間目の授業で、100分×3講義が続くことになります。体力的に厳しい授業で、この膨らんだ資料をどこまで活用するのか、目下、思案中です。
 読書はモリスに関わって『ウイリアム・モリスの遺したもの』(川端康雄.岩波書店.2016)を読み、研究論文を取り寄せたところでとどまっています。
 「飢餓陣営」の最新号で、『例外社会』(笠井潔.朝日新聞出版.2009)『自己決定権という罠』(小松美彦.現代書館.2020)を知り読了。この2冊、日ごろなんとなく思っていることを、少し明瞭にしてくれました。
「演劇界」10月号は「特集 読書の秋 芸談を読もう」でした。なかなか読ませる内容で、もちろん「芸談」そのものではないのですが、評論家たちの力作ぞろいでした。
店の棚に『秀十郎夜話——初代吉右衛門の黒子』(冨山房百科文庫.1994)があるが、これは買っただけのようです。『鴈治郎芸談』(水落潔.向陽書房.2000)これは先年亡くなった藤十郎の襲名記念と帯にあります。今年、亡くなった秀太郎の『上方のをんな』(アールズ出版.2011)、『芸十夜』(復刻版.八代目坂東三津五郎・武智鉄二.雄山閣.2010)この3冊は読了。13世の仁左衛門の芸談も記憶にあるが、まだマンションか田舎の書庫に埋もれているようです。『今尾哲也先生と読む『芸十夜』(田口章子編.雄山閣.2010)はまだ読めていません。
渡辺保氏の劇評を楽しみにしています。手元に『観劇ノート集成 第(1~4)』があります。いつになったら読めることか、と思います。未読の本ばかりが増えております。

2021年10月04日